HTMLとは?基礎から最新動向まで徹底解説

HTMLを理解することがWeb制作の第一歩
Webサイトを作りたいと思ったとき、最初に学ぶべき技術が「HTML」です。実は、私たちが普段見ているすべてのWebページは、HTMLという言語で骨組みが作られています。
今回は、HTMLの基礎から2025年時点の最新動向まで、実務で役立つ知識を体系的にご紹介します。
HTMLをしっかり理解すれば、次のステップであるCSSやJavaScriptの学習がスムーズに進みます。
HTMLの基礎と役割を理解しよう
HTMLとは何か
HTML(HyperText Markup Language)は、見出し・本文・画像・リンクなど「ページに何があり、どういう意味か」を記述するためのマークアップ言語です。
ここで重要なのは、HTMLの役割分担を理解することです:
- HTML:文書の構造と意味を定義
- CSS:見た目(色・レイアウト・デザイン)を制御
- JavaScript:動き(アニメーション・インタラクション)を実装
この3つの技術が連携することで、現代的なWebサイトが完成します。HTMLはその土台となる「文書構造」を作る役割を担っています。
HTMLの歴史を知る

HTMLは30年以上の歴史を持ち、常に進化を続けています
実装方法を学ぶ前に、HTMLがどのように生まれ、進化してきたのかを知っておくと、現代のHTMLの設計思想が理解しやすくなります。
Web誕生からHTML5まで
1991年:HTMLの誕生
CERNのティム・バーナーズ=リーが、研究者間の情報共有のためにWorld Wide Webの仕組みを考案しました。その中核技術としてHTMLが設計されたんです。当初は研究論文をリンクで繋ぐだけのシンプルな仕組みでした。
1995年:HTML 2.0
フォームやテーブルなどが整理され、「今のHTMLの原型」に近い形が整いました。この頃から、単なる文書の表示だけでなく、ユーザーからの入力を受け付けることができるようになりました。
1999年:HTML 4.01
W3Cによって勧告され、スタイル指定をCSSに分離する考え方が強化されます。「見た目はCSSで」という、今では当たり前の原則がこの時期に確立されました。
2014年:HTML5の正式勧告
動画・音声・Canvas(グラフィック描画)などが標準機能として整備され、現代的なWebアプリケーション開発の基盤が整いました。この時期から、HTMLは「文書」だけでなく「アプリケーション」を作る技術へと進化しました。
2019年〜:HTML Living Standard
仕様策定はWHATWG(Web技術の標準化団体)中心の「HTML Living Standard」に移行しました。バージョン番号ではなく、常に少しずつ更新され続ける形になっています。
この流れを見ると、「リンクを張るだけのシンプルな文書言語」から「Webアプリも作れる豊富なプラットフォーム」へと進化してきたことが分かります。
基本構造とよく使うタグ

HTML文書の基本構造。この構造はすべてのWebページに共通です
歴史を理解したところで、実際にHTMLを書く方法を学んでいきましょう。
HTMLの基本構造
HTMLで作られるページは、必ず以下のような構造を持っています。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>ページタイトル</title>
</head>
<body>
<!-- ここにページの内容を記述 -->
</body>
</html>各部分の役割:
- DOCTYPE宣言:このファイルがHTML5であることを宣言
<html>タグ:HTML文書全体を囲む最上位の要素<head>タグ:ページのメタ情報(タイトル、文字コード、CSSの読み込みなど)<body>タグ:ユーザーが実際に見るコンテンツ
タグの構成要素
HTMLは「タグ」と呼ばれる記号でテキストを囲んで、要素の役割を指定します。
- 要素:
<p>文章</p>全体が1つの要素 - 開始タグ:
<p> - 終了タグ:
</p> - 属性:開始タグに追加情報を持たせるもの(例:
class="hero"やhref="https://...")
実務でよく使う基本タグ
見出しタグ(h1〜h6)
<h1>ページのメインタイトル</h1>
<h2>大見出し</h2>
<h3>中見出し</h3>ページのタイトル階層を作る重要なタグです。SEO的にも、適切な見出し構造は必須になります。
段落タグ(p)
<p>文章のまとまりを表す段落タグです。</p>文章の段落を表すタグです。ブログ記事や説明文など、テキストコンテンツの基本となります。
リンクタグ(a)
<a href="https://example.com">リンクテキスト</a>他のページへのリンクを作るタグです。href属性にリンク先のURLを指定します。サイト内の別ページや外部サイトへの移動に使います。
画像タグ(img)
<img src="image.jpg" alt="商品の写真">画像を表示するタグです。alt属性(オルト属性)は、画像が表示されない時の代わりのテキストです。視覚障害のある方が使うスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)や、検索エンジンのクローラーに画像の内容を伝える役割があります。必ず適切な説明文を入れましょう。
リストタグ(ul、ol、li)
<ul>
<li>箇条書き項目1</li>
<li>箇条書き項目2</li>
</ul>箇条書きリストを作るタグです。<ul>は順序なしリスト(黒丸などの記号)、<ol>は順序ありリスト(1, 2, 3...の番号)を表示します。各項目は<li>で囲みます。
フォーム関連タグ
<form action="/submit" method="post">
<input type="text" name="username" placeholder="名前">
<button type="submit">送信</button>
</form>お問い合わせフォームやログイン画面など、ユーザーからの入力を受け付けるタグです。<form>で全体を囲み、<input>で入力欄、<button>で送信ボタンを作ります。
汎用タグ(div、span)
<div>
<p>複数の要素をグループ化するブロック要素</p>
</div><div>は「意味を持たない汎用的な箱」です。レイアウトのために複数の要素をまとめる時に使いますが、適切なセマンティックタグ(header、nav、mainなど)がある場合はそちらを優先すべきです。
これらのタグを組み合わせることで、基本的なWebページは作成できます。
セマンティックHTMLとアクセシビリティ

セマンティックタグを使った構造例。各要素の意味が明確になり、SEOとアクセシビリティが向上します
セマンティックHTMLとは?
近年のHTML開発で最も重視されているのが「セマンティック(意味のある)HTML」です。
「セマンティック」とは「意味」という意味の英語です。つまり、セマンティックHTMLとは「それぞれの要素が何を表しているのか、意味が明確なHTML」のことです。
例えば、これまでは何でも<div>タグで囲んでいましたが、セマンティックHTMLでは以下のように役割ごとに専用のタグを使います。
<header>:ページやセクションのヘッダー部分<nav>:メインナビゲーション(サイトのメニューなど)<main>:ページの主要なコンテンツ(原則1ページ1つ)<section>:テーマやトピックごとのまとまり<article>:ブログ記事やニュースなど、独立して読めるコンテンツ<aside>:サイドバーや補足情報<footer>:フッター部分(コピーライト、連絡先など)
セマンティックHTMLの3つのメリット
1. SEO効果の向上
検索エンジンのクローラー(Webページを巡回するプログラム)が、ページ構造を正確に理解できます。「これはメインコンテンツ」「これはナビゲーション」と区別できるため、重要な情報を適切に評価してもらえます。
2. アクセシビリティの改善
視覚障害のある方が使うスクリーンリーダーが、コンテンツの構造を正しく伝えられます。例えば「ナビゲーションに移動」「メインコンテンツに移動」といった操作がスムーズになります。
3. 保守性の向上
コードの意図が明確になり、他の開発者(または数ヶ月後の自分)が見たときに理解しやすくなります。
実務での品質ポイント
実際のプロジェクトでは、以下のような点に注意して実装しましょう。
- 見た目調整のためだけに
<div>を乱用しない - 見出しレベル(h1〜h6)を飛ばさない(h2の次にいきなりh4を使わない)
- 意味を持ったタグ(header、nav、mainなど)を適切に配置する
- リスト構造が適切な場合は、必ず
<ul>や<ol>タグを使う
これらの基本を守るだけでコード品質は大きく向上します。
2025年時点のHTML最新動向
モバイルファースト設計が必須に
スマートフォンでの閲覧が主流になった今、以下のような対応は必須です。
レスポンシブデザイン:PCでもスマホでも見やすく表示される設計のことです。
ビューポート設定:画面の表示領域を適切に設定します。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">画像の遅延読み込み:必要になったタイミングで画像を読み込む技術で、ページの表示速度が改善されます。
<img src="image.jpg" alt="商品写真" loading="lazy">生成AIとの共存
2025年の開発現場では、ChatGPTやGitHub Copilotなどの生成AIがHTMLのたたき台を作成し、人間が品質を整える、というワークフローが広がっています。
ただし、AIが生成したコードは必ず以下の点をチェックしましょう。
- 意味を持ったタグ(header、nav、mainなど)が適切に使われているか
- alt属性など、アクセシビリティ対応が十分か
- 見出しの階層構造が論理的か
AIはあくまで補助ツールとして活用し、最終的な品質は人間が保証する姿勢が重要です。
まとめ:HTMLはすべての基礎
HTMLは、30年以上前に誕生してから今日まで、Webの基盤技術として進化し続けています。
基本的な構造やタグの使い方はシンプルですが、意味を持たせた実装(セマンティックHTML)やアクセシビリティを意識した開発には、ある程度の経験と知識が必要です。HTMLの品質がサイト全体のSEOやユーザー体験を大きく左右します。
これからWeb開発を始める方は、まず基本構造とよく使うタグをマスターし、次にセマンティックHTMLの考え方を理解していくのがおすすめです。すでに開発経験がある方も、この機会に「意味づけ」やアクセシビリティの観点から、自分のコードを見直してみてはいかがでしょうか。
2025年以降も、HTMLはWeb技術の中心であり続けます。基礎をしっかり押さえて、質の高いWebサイト制作を実現していきましょう。
次のステップ
HTMLの基礎を理解したら、次はCSSで見た目を整える方法を学びましょう。
関連記事:
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参考情報・ソース
- Wikipedia「HyperText Markup Language」: https://ja.wikipedia.org/wiki/HyperText_Markup_Language
- Wikipedia「HTML」: https://ja.wikipedia.org/wiki/HTML
- Web担当者Forum「HTML」: https://webtan.impress.co.jp/g/html
- MDN Web Docs「HTML」: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Glossary/HTML
- MDN Web Docs「基本的な HTML の構文」: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn_web_development/Core/Structuring_content/Basic_HTML_syntax
- MDN Web Docs「文書の構造化」: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn_web_development/Core/Structuring_content/Structuring_documents
- 武蔵野美術大学「HTML5の基本構造」: https://cc.musabi.ac.jp/kenkyu/cl1/html5/basic_cnst.html
- Qiita「HTMLの歴史」: https://qiita.com/toraguitar/items/a3e53707f06d496e5496
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