開発技術#HTML#Web開発#セマンティックHTML#フロントエンド#アクセシビリティ

HTMLとは?基礎から最新動向まで徹底解説

2025/12/1
10分で読めます
HTMLコードが表示されたノートパソコン画面と、明るく整理された開発環境のイメージ

HTMLを理解することがWeb制作の第一歩

Webサイトを作りたいと思ったとき、最初に学ぶべき技術が「HTML」です。実は、私たちが普段見ているすべてのWebページは、HTMLという言語で骨組みが作られています。

今回は、HTMLの基礎から2025年時点の最新動向まで、実務で役立つ知識を体系的にご紹介します。

HTMLをしっかり理解すれば、次のステップであるCSSJavaScriptの学習がスムーズに進みます。

HTMLの基礎と役割を理解しよう

HTMLとは何か

HTML(HyperText Markup Language)は、見出し・本文・画像・リンクなど「ページに何があり、どういう意味か」を記述するためのマークアップ言語です。

ここで重要なのは、HTMLの役割分担を理解することです:

  • HTML:文書の構造と意味を定義
  • CSS:見た目(色・レイアウト・デザイン)を制御
  • JavaScript:動き(アニメーション・インタラクション)を実装

この3つの技術が連携することで、現代的なWebサイトが完成します。HTMLはその土台となる「文書構造」を作る役割を担っています。

HTMLの歴史を知る

HTMLの歴史を示すタイムライン。1991年の誕生から2025年のHTML Living Standardまでの主要なマイルストーンを図解

HTMLは30年以上の歴史を持ち、常に進化を続けています

実装方法を学ぶ前に、HTMLがどのように生まれ、進化してきたのかを知っておくと、現代のHTMLの設計思想が理解しやすくなります。

Web誕生からHTML5まで

1991年:HTMLの誕生

CERNのティム・バーナーズ=リーが、研究者間の情報共有のためにWorld Wide Webの仕組みを考案しました。その中核技術としてHTMLが設計されたんです。当初は研究論文をリンクで繋ぐだけのシンプルな仕組みでした。

1995年:HTML 2.0

フォームやテーブルなどが整理され、「今のHTMLの原型」に近い形が整いました。この頃から、単なる文書の表示だけでなく、ユーザーからの入力を受け付けることができるようになりました。

1999年:HTML 4.01

W3Cによって勧告され、スタイル指定をCSSに分離する考え方が強化されます。「見た目はCSSで」という、今では当たり前の原則がこの時期に確立されました。

2014年:HTML5の正式勧告

動画・音声・Canvas(グラフィック描画)などが標準機能として整備され、現代的なWebアプリケーション開発の基盤が整いました。この時期から、HTMLは「文書」だけでなく「アプリケーション」を作る技術へと進化しました。

2019年〜:HTML Living Standard

仕様策定はWHATWG(Web技術の標準化団体)中心の「HTML Living Standard」に移行しました。バージョン番号ではなく、常に少しずつ更新され続ける形になっています。

この流れを見ると、「リンクを張るだけのシンプルな文書言語」から「Webアプリも作れる豊富なプラットフォーム」へと進化してきたことが分かります。

基本構造とよく使うタグ

HTMLの基本構造を示すコードエディタの画面。DOCTYPE、html、head、bodyタグが色分けされて明確に表示されている

HTML文書の基本構造。この構造はすべてのWebページに共通です

歴史を理解したところで、実際にHTMLを書く方法を学んでいきましょう。

HTMLの基本構造

HTMLで作られるページは、必ず以下のような構造を持っています。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
  <title>ページタイトル</title>
</head>
<body>
  <!-- ここにページの内容を記述 -->
</body>
</html>

各部分の役割:

  • DOCTYPE宣言:このファイルがHTML5であることを宣言
  • <html>タグ:HTML文書全体を囲む最上位の要素
  • <head>タグ:ページのメタ情報(タイトル、文字コード、CSSの読み込みなど)
  • <body>タグ:ユーザーが実際に見るコンテンツ

タグの構成要素

HTMLは「タグ」と呼ばれる記号でテキストを囲んで、要素の役割を指定します。

  • 要素<p>文章</p> 全体が1つの要素
  • 開始タグ<p>
  • 終了タグ</p>
  • 属性:開始タグに追加情報を持たせるもの(例:class="hero"href="https://..."

実務でよく使う基本タグ

見出しタグ(h1〜h6)

<h1>ページのメインタイトル</h1>
<h2>大見出し</h2>
<h3>中見出し</h3>

ページのタイトル階層を作る重要なタグです。SEO的にも、適切な見出し構造は必須になります。

段落タグ(p)

<p>文章のまとまりを表す段落タグです。</p>

文章の段落を表すタグです。ブログ記事や説明文など、テキストコンテンツの基本となります。

リンクタグ(a)

<a href="https://example.com">リンクテキスト</a>

他のページへのリンクを作るタグです。href属性にリンク先のURLを指定します。サイト内の別ページや外部サイトへの移動に使います。

画像タグ(img)

<img src="image.jpg" alt="商品の写真">

画像を表示するタグです。alt属性(オルト属性)は、画像が表示されない時の代わりのテキストです。視覚障害のある方が使うスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)や、検索エンジンのクローラーに画像の内容を伝える役割があります。必ず適切な説明文を入れましょう。

リストタグ(ul、ol、li)

<ul>
  <li>箇条書き項目1</li>
  <li>箇条書き項目2</li>
</ul>

箇条書きリストを作るタグです。<ul>は順序なしリスト(黒丸などの記号)、<ol>は順序ありリスト(1, 2, 3...の番号)を表示します。各項目は<li>で囲みます。

フォーム関連タグ

<form action="/submit" method="post">
  <input type="text" name="username" placeholder="名前">
  <button type="submit">送信</button>
</form>

お問い合わせフォームやログイン画面など、ユーザーからの入力を受け付けるタグです。<form>で全体を囲み、<input>で入力欄、<button>で送信ボタンを作ります。

汎用タグ(div、span)

<div>
  <p>複数の要素をグループ化するブロック要素</p>
</div>

<div>は「意味を持たない汎用的な箱」です。レイアウトのために複数の要素をまとめる時に使いますが、適切なセマンティックタグ(header、nav、mainなど)がある場合はそちらを優先すべきです。

これらのタグを組み合わせることで、基本的なWebページは作成できます。

セマンティックHTMLとアクセシビリティ

セマンティックHTMLタグの使用例。header、nav、main、article、asideなどの要素が適切に配置され、意味のある構造になっているコード

セマンティックタグを使った構造例。各要素の意味が明確になり、SEOとアクセシビリティが向上します

セマンティックHTMLとは?

近年のHTML開発で最も重視されているのが「セマンティック(意味のある)HTML」です。

「セマンティック」とは「意味」という意味の英語です。つまり、セマンティックHTMLとは「それぞれの要素が何を表しているのか、意味が明確なHTML」のことです。

例えば、これまでは何でも<div>タグで囲んでいましたが、セマンティックHTMLでは以下のように役割ごとに専用のタグを使います。

  • <header>:ページやセクションのヘッダー部分
  • <nav>:メインナビゲーション(サイトのメニューなど)
  • <main>:ページの主要なコンテンツ(原則1ページ1つ)
  • <section>:テーマやトピックごとのまとまり
  • <article>:ブログ記事やニュースなど、独立して読めるコンテンツ
  • <aside>:サイドバーや補足情報
  • <footer>:フッター部分(コピーライト、連絡先など)

セマンティックHTMLの3つのメリット

1. SEO効果の向上

検索エンジンのクローラー(Webページを巡回するプログラム)が、ページ構造を正確に理解できます。「これはメインコンテンツ」「これはナビゲーション」と区別できるため、重要な情報を適切に評価してもらえます。

2. アクセシビリティの改善

視覚障害のある方が使うスクリーンリーダーが、コンテンツの構造を正しく伝えられます。例えば「ナビゲーションに移動」「メインコンテンツに移動」といった操作がスムーズになります。

3. 保守性の向上

コードの意図が明確になり、他の開発者(または数ヶ月後の自分)が見たときに理解しやすくなります。

実務での品質ポイント

実際のプロジェクトでは、以下のような点に注意して実装しましょう。

  • 見た目調整のためだけに<div>を乱用しない
  • 見出しレベル(h1〜h6)を飛ばさない(h2の次にいきなりh4を使わない)
  • 意味を持ったタグ(header、nav、mainなど)を適切に配置する
  • リスト構造が適切な場合は、必ず<ul><ol>タグを使う

これらの基本を守るだけでコード品質は大きく向上します。

2025年時点のHTML最新動向

モバイルファースト設計が必須に

スマートフォンでの閲覧が主流になった今、以下のような対応は必須です。

レスポンシブデザイン:PCでもスマホでも見やすく表示される設計のことです。

ビューポート設定:画面の表示領域を適切に設定します。

<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

画像の遅延読み込み:必要になったタイミングで画像を読み込む技術で、ページの表示速度が改善されます。

<img src="image.jpg" alt="商品写真" loading="lazy">

生成AIとの共存

2025年の開発現場では、ChatGPTやGitHub Copilotなどの生成AIがHTMLのたたき台を作成し、人間が品質を整える、というワークフローが広がっています。

ただし、AIが生成したコードは必ず以下の点をチェックしましょう。

  • 意味を持ったタグ(header、nav、mainなど)が適切に使われているか
  • alt属性など、アクセシビリティ対応が十分か
  • 見出しの階層構造が論理的か

AIはあくまで補助ツールとして活用し、最終的な品質は人間が保証する姿勢が重要です。

まとめ:HTMLはすべての基礎

HTMLは、30年以上前に誕生してから今日まで、Webの基盤技術として進化し続けています。

基本的な構造やタグの使い方はシンプルですが、意味を持たせた実装(セマンティックHTML)やアクセシビリティを意識した開発には、ある程度の経験と知識が必要です。HTMLの品質がサイト全体のSEOやユーザー体験を大きく左右します。

これからWeb開発を始める方は、まず基本構造とよく使うタグをマスターし、次にセマンティックHTMLの考え方を理解していくのがおすすめです。すでに開発経験がある方も、この機会に「意味づけ」やアクセシビリティの観点から、自分のコードを見直してみてはいかがでしょうか。

2025年以降も、HTMLはWeb技術の中心であり続けます。基礎をしっかり押さえて、質の高いWebサイト制作を実現していきましょう。

次のステップ

HTMLの基礎を理解したら、次はCSSで見た目を整える方法を学びましょう。

関連記事:

ZEROVENTUREでは、HTML・CSS・JavaScriptを活用したモダンなWeb開発をサポートしています。Web制作でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

参考情報・ソース

シェアする

Webサイト制作のご相談はこちら

ZEROVENTUREでは、あなたのビジネスに最適なWebサイトを制作します。
まずは無料相談から、お気軽にお問い合わせください。