← コラム一覧に戻る

2026/10/1

外注先の仕様漏れは「当たり前」の伝え忘れかもしれない

外注先から納品されたものに不具合が見つかったとき、「ちゃんとテストしなかったのか」と外注先ばかりを責めてしまいがちです。ですが実際には、発注側が「当たり前すぎて言わなかった」業務知識が原因になっていることも少なくありません。自社でツールを開発した際に遭遇した実例を紹介します。

作ったもの

産業廃棄物を排出する事業者が年に一度提出する「様式第三号」という報告書向けに、紙のマニフェストの控えを入力すると自動集計してExcelを出力するツールを開発しました。公開中のツールは紙マニフェスト集計ツールで、どなたでも無料で使えます。

「当たり前すぎて言わなかった」が引き起こした不具合

開発時は一般的な業者名・数量を想定してテストを重ね、一通り動作することを確認していました。念のため千葉県・横浜市が公式サイトで公開しているマニフェストの記載例(PDF)を取得し、実際の数値をそのまま入力してみたところ、「処分業者が存在しないケース(金属くず等を有価物として売却し、処分委託自体が発生しない場合)」で、本来空欄であるべき処分場所の住所欄に、誤って「(運搬先と同じ)」という文言が入ってしまう不具合が見つかりました。

このケースは産業廃棄物の実務では珍しくないようですが、業務知識の無い開発者からすると「処分業者は必ず存在する」という前提の方が自然で、言われない限り気づきようがありません。発注側にとっては当たり前すぎて、そもそも仕様として言語化していなかった可能性が高いパターンです。

「伝え忘れ」に気づいてくれる外注先かを見るヒント

業務ツールを外注する際は、仕様書に書いたことだけでなく、「普段は当たり前すぎて説明していないが、実は例外的なケースがある業務ルール」が無いかを、発注側からも掘り起こして伝える意識が重要です。外注先に対しても、「このルールに例外はありますか」「〇〇が存在しないケースはありますか」と、言われる前にこちらから確認してくれるかどうかを見ておくとよいでしょう。

ZEROVENTUREでは、静的サイトのコーディングだけでなく、今回のような業務ロジックを持つツールの開発にも対応しています。仕様書に書かれていない例外パターンの掘り起こしも含めてご相談いただけます。

料金プランを見る

コーディングのご相談は、お気軽にどうぞ。

お問い合わせ →